「ブルーム」がテレビ番組で取り上げられて、よく知られるようになってきました。
ブドウには何か白い粉のようなものがかかっていますよね。
薬剤か何かかなと思ってる人が多いんですが、本当はそうではありません。
このブルーム、スイカにもありますよ。
ブルームとは何なのかも含めてご紹介しますね。
目次
スイカにもブルーム(白い粉)がある
スーパーなどに売っているスイカは綺麗な緑ですから、あの状態で穫れるものだと普通に思ってしまうでしょう。
でも、収穫した後のスイカは薄っすら白みがかっているんですよ。
これはすぐ取れてしまうものではなくて拭かなければしばらく残っています。
この白い粉状のものがブルームです。
白い粉とはいいましたが、指についても粉とわかるものではありません。ブドウのブルームと一緒です。
水滴のように湿っぽい感じのものです。
触ればすぐ取れてしまうものなので、このブルームがついていると誰も触ってないんだなということが分かります。
お店では当然ですが、綺麗に拭きあげられたものが並べられていますね。
私としてはブルームが残ったまま販売したほうが新鮮ぽくていいんじゃないかと思いますが、消費者は薬剤だと思っている人が多いですから、やっぱり拭いておくんですね。
ブルームとは?
ブルームは英語でbloom、「花」という意味もあるんですが「果粉(果実の表面の白い粉)」という意味もあります。
そもそも果物や野菜に白い粉があることを知っている人はあまり多くないでしょう。
スーパーなどでは綺麗に拭きとっていることが多いですからね。
ブドウにはブルームがついたままもあるので知られるようになってきました。
ブルームを白い粉とは言いましたが、あれは果実にある脂分からできる蝋(ろう)物質です。
ワックスみたいなものですね。
ワックスというと体に悪そうですが、「みたいなもの」ですので体には無害です。
あれがあることで、
- 果実中の水分の蒸発を防ぐ
- 水を弾いて病気を防ぐ
そんな役割があるんです。
自分自身で守っているんですね。
このブルームはずっと残っているわけではなくて少しずつなくなっていきます。
だから、これがついていると新鮮ということが分かりますし、取れやすいですからその部分は誰も触ってないんだなということが分かります。
ブルームは薬剤のようにみえますから、嫌われてブルームがでない果実や野菜を作っているところもあります。
本当はこれがあると新鮮で誰も触ってないという証拠ですよ。
まとめ
スイカにもブルームはありますよ。
薬剤や水滴のようにも見えますが、蝋(ろう)状の物質で果実自身を守っているものです。
人体には無害ですし、新鮮であるという証拠ですよ。