引っ越しって大変ですよね。
でも、本当に大変なのは、新しい生活がスタートしてからです。新しい地域でご近所さんとうまくやっていかなくてはいけません。
すると挨拶が必要。
昔から引っ越しの挨拶の基本は「向こう三軒両隣」と言われています。
日本では、昔から向こう三軒両隣を「隣組」という単位として、助け合ってきたことの名残です。
ここでは、一戸建て・マンション&アパートのケースごとに、挨拶はどこまですべきか、何軒までが目安かについてお話します。
目次
挨拶は向こう三軒両隣が基本
「向こう三軒両隣」は古臭い感じがしますが、現在でもこれを、基準にするといいですよ。
一戸建ての場合は?
向こう三軒とは道を挟んだ向かい側の3件。両隣は自分の家の右隣と左隣の家です。
でもよく考えたら、家の裏にもお宅がある場合がありますよね。
一戸建ての場合は、家の裏側が他の家と接している場合があるので、左右両隣、道を挟んだ向かい側の家3軒、家の裏側が接している家にも範囲を広げて挨拶にいくといいです。
自分の家に接しているお宅は基本挨拶しておいた方がいいです。裏手のも同じく3軒並んでいるのなら挨拶は必要ですね。
町内会などの自治会があるならば、班長さん、自治会長さんなどにも挨拶が必要ですよ。
特に地方へ転勤した場合や、古くから住んでいる人が多い地域などに引っ越した場合は、挨拶してどんな人が住んでいるか知っておく方がお互いに安心です。
どこまで挨拶の範囲を広げれば良いか分からないときには、その地域に詳しい不動産会社の担当の人に聞くのも一つの方法ですね。
挨拶されて嫌な思いをする人はいないので、早めに挨拶に伺ってくださいね。
アパート・マンションの場合は?
マンションやアパートの場合は、引っ越しの挨拶に行くかどうか臨機応変に決めます。
気をつけたいのは女性の一人暮らし。
近所にどんな人が住んでいるのか分かりませんから、何が何でも挨拶にいかなければいけないと考える必要はありません。
むしろ、ストーカーや女性を狙った悪質な犯罪に巻き込まれないために、挨拶は控えた方が良いケースもあります。
入居前に、大家さんや管理人さん、不動産会社の担当の人に、隣にどんな人が住んでいるか確かめておくのも一つの方法ですね。
近隣が男性の一人暮らしだと分かったら、挨拶に伺うのはやめておくか、もしくは父親や男兄弟、彼氏などに付き添ってもらって挨拶に行き、女性の一人暮らしと思われないようにすべきです。
最終的に自分の身を守れるのは自分です。女性の一人暮らしの場合は、いくら用心しても用心しすぎということはありませんね。
挨拶に伺うなら、基本となるのは両隣、真上の部屋、真下の部屋までです。特に下の階には音が響くので、早めに挨拶に伺って引っ越しでうるさくしたことをお詫びしておくのもいいですね。
小さいアパートで件数が少ない場合には、すべてのお宅に挨拶に伺いましょう。6軒以下ならばすべてのお宅に挨拶するといいですね。
特に、最近は地震や水害などの自然災害が増えています。そんなときにはまさに「遠くの親戚よりも近くの他人」の方が頼りになるというものです。
どこにどんな人が住んでいるか、家族構成、年代などある程度分かっていると、万が一の時にはお互いに声かけしたり、助け合ったりできるので安心です。
たとえば、東日本大震災を経験した人の中には、住んでいるアパートは海から遠かったので津波の被害はなかったものの、停電して困っていたところ、ご近所の方が懐中電灯を貸してくれたといったことも実際にあったようです。
引っ越しの挨拶をして、お互いに顔見知りになっていたからこそできたことかもしれませんね。
件数の多いマンションの場合、自治会のような組織があることがあります。その場合には、自治会長さんや管理人さんに、ご近所にどの程度まで挨拶に伺えば良いか尋ねてみることもできるでしょう。
マンションやアパートには、さまざまな年代の人が住んでいます。学生の一人暮らし、勤めている人、小さい子供のいる家庭、夫婦、高齢の方など、年代も住んでいる人の生活スタイルもさまざまです。
高齢の方が多い地域や、ファミリー世帯の多いマンション、アパートならば挨拶する方が、お互いに警戒心を持たずにすむ場合があります。
ですが、一人暮らしの単身世帯が多く、ご近所づきあいがほとんどない所は、引っ越しの挨拶をしていない人が多いです。
今後、ご近所にお世話になるかどうかを判断して、挨拶すべきか考えるのがいいですね。
まとめ
向こう三軒両隣は道を挟んで3軒と両隣の家という意味です。
一戸建ての場合だと、裏手にもお宅がある場合がありますよね。自分の家と接しているなら基本挨拶はしておきましょう。
アパート・マンションは両隣、真上の部屋、真下の部屋までです。
ただ、アパート・マンションは挨拶をしない人も多いです。
特に女性の一人暮らしなら、一人で住んでいることを悟られないためにも、挨拶をするかどうかの判断からした方がいいですね(おわり)