「10g(グラム)は、大さじ何杯だろう。」
そう迷う時がありますよね。
砂糖や塩だと計量器で計るのも面倒ですし、軽いものは、アナログ計量器では分かりにくいです。
大さじで考えた方が手間が省けてラクなもの。
10gは大さじ何杯なのかについて紹介します。
目次
10g(グラム)は大さじ何杯?
10gは大さじ何杯ということを考える時、まず「比重」について考えないといけません。
物体には密度・比重がありますので、同じ重さでも容量が違ってきますよ。
水の比重は、ほぼ1ですので、g(グラム)=ml(ミリリットル)、cm³ (立方センチメートル)で考えることができます。
ですから、10g=10ml=10cm³です。
しかし他の物質は比重が1とは限りません。分かりやすく「水銀」を例に挙げてみますね。
常温で唯一、液体の金属ですので重たいです。
水銀の比重は、約13.5。
水銀10gでは、約0.74mlです。比重が大きいと容量は小さくなってしまうわけです。
そして、さじは重さを計るものではなく、容量を計るものです。
重さを計るものではありません。水の場合は、容量=重量で考えられますが、他の物質は同じとは限りません。
ですから、10g(グラム)は、大さじ何杯?と考えるのは、物質の密度・比重を考える必要ありますよ。
大さじ一杯は15mlです。ちなみに小さじ一杯は5ml。
ml=ccですので、15cc、5ccと置き換えることもできます。
液体は、入るだけの量、粉末はすりきり一杯の量が大さじ一杯です。粉末ですと、盛り上がった状態で大さじ一杯と勘違いしそうですが、すりきり一杯の量です。
水で考えると、大さじ一杯15mlは、15gです。10gでいうと、大さじ3分の2杯です。
砂糖や塩では?
砂糖・食塩の大さじ一杯(15ml)の重さは以下の通りです。
上白糖 | 9グラム |
グラニュー糖・三温糖・ざらめ | 13グラム |
水 | 15グラム |
食塩 | 16グラム |
上白糖<グラニュー糖・ざらめ・三温糖<水<食塩
の順番で重くなっていきます。
このことから、上白糖の10gは、ほぼ大さじ1杯です。
グラニュー糖・ざらめ・三温糖の10gは、大さじ1杯より、やや少なめの量。
食塩の10gは、ほぼ大さじの3分の2の量です。
10gは量が少ないので、大さじでは差は分かりにくいです。
また、砂糖や塩は湿気を吸いやすいので、重量にも差がでてきます。おおよその目安として考えてください。
かさ比重とは?
食塩は10gで、ほぼ大さじ3分の2。水も10gで同じく大さじ3分の2です。
ということは比重もだいたい同じなの?と思ってしまいますが、食塩の比重は、2.16で違います。
本来は、10gだともっと少ない量のはず。
これは、食塩が粒子の集まりだからです。粒子と粒子の間には空間があって、その空間を加味して考えたのが、「かさ比重」です。
そうなると、かさ比重は「1」に近くなって、水と同じになります。
粉末の比重を考える時は、この「かさ比重」が使われますよ。
まとめ
10g(グラム)は、大さじ何杯?について紹介しました。
さじは容量を計るもの。
密度・比重は物によって違うので、同じ容量でも重さは違ってきますよ。ですから同じ重さでも容量が違います。
ざっくりですが、10gでは、砂糖は大さじ1杯、食塩は大さじ3分の2杯程度です。(おわり)