
食パンに塩分。
普段食べていると、あまり意識していないかもしれません。しかし健康を考えた時、塩分量は気になるもの。
ここでは食パンの塩分について紹介します。
食パンの塩分は?
食パンには塩分が含まれています。
というのも、食パンづくりに塩を入れないと味気ないものになってしまい、また生地にコシをつけるために必要だからです。
市販の食パンの場合は、原材料名や栄養成分が表示されていますので、塩分がどれくらい含まれているのかは簡単に分かります。
このパンの例だと、食塩相当量は0.7g。
塩分量と食塩相当量は厳密は違うものですが、それは後ほど紹介します。
0.7gだけの情報だと多いか少ないのか分かりませんよね。
しかし、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では1日の食塩相当量の目標値を定めています。
- 18歳以上男性:8.0g/日未満
- 18歳以上女性:7.0g/日未満
食塩相当量は成人男性だと、1日で8.0g未満、女性では7.0g未満が目標とされています。
目標値とはいいつつも、汗をかく仕事をしている人としない人では一緒にしない方が良いのは当然。
ある程度の目安ですね。
食パン1枚で0.7g、2枚だと1.4gと意外と多い量になってしまいます。パン2枚だけで1日の2割弱は摂取してしまうんです。
これがごはんよりパンの方が太りやすいといわれる所以ですね。
ごはんはカロリーはありますが、塩分が含まれていないんですよ。
さて、厚生労働省の目標値は厳しすぎやしないかという意見もあります。というのも、ラーメン一杯の塩分量は5~6g。
一食だけで目標値近くまで達してしまいます。
しかし、中年になるとメタボで自然にぷくっとお腹がでやすくなってくるので、遠くは外れていないでしょう。
ある程度意識することは大事です。
また、当然食パンだけを食べるということは少ないでしょうから、何らかのトッピングはするでしょう。
有塩バター10gを使う場合の塩分量は約0.15g。パン食は意外と塩分が多いことが分かります。
塩分と食塩相当量の関係
食品のパッケージには塩分量という表記と食塩相当量という表記があります。
どう違うのでしょうか。
「大体同じだろう」と思っていると、ダマされていますので気をつける必要があります。
塩分の「NaCl」は体の中に入ると、ナトリウムイオンと塩素イオンに分かれます。私たちが気をつけるべきはこの「ナトリウム」の量。
塩分からもナトリウムが出ますが、その他の食品からもナトリウムが出ます。いわゆるナトリウム化合物といわれるもの。
例えば、旨み成分。
グルタミン酸ナトリウムもナトリウム化合物です。これも体の中に入ってしまえば、ナトリウムに分解されますので、同じく塩分が含まれると言えます。
だから、これから正確に把握するには、「塩分量」より「食塩相当量」の方が親切なんです。
以前は「ナトリウム」と栄養成分表示で記載されていましたが、これが「食塩相当量」と記載されるようになりました。
塩分を減らすために
塩分を減らすためにパン食を減らそう、なんて実際は難しいですよね。
お米は高いですし、パン食に慣れている人も多いはず。
実際、健康状態がよければ、減らす必要なんてないですからね。
対策としては、「塩分を排出するものを食べること」。
これが良い方法です。
食べないダイエットはリバウンドがありますからね。食べてダイエットするのが今の主流です。
それには「カリウム」を摂取することです。カリウムは野菜や果物、海藻などに含まれていますよ。
そのような食べ物を意識的に摂取することで、塩分は減らすことができますよ。
まとめ
食パンの塩分量について紹介しました。
厚生労働省の目標値は厳しいですが、目標ですので目安程度で考えておきましょう。
塩分が多いと感じたら、野菜や果物、海藻などカリウムが含まれている食べ物を摂取して排出するという考え方も取り入れてくださいね。(おわり)