引き戸が重くなって開けづらくなってきた、という場合がありますよね。
そんな時に便利なアイテムがあるんです。
それはシリコーンスプレー。
このスプレーを紹介します。
目次
シリコーンスプレーとは?
シリコーンスプレーとは何かというと、物の滑りをよくすることができるアイテム。
引き戸が重い!と感じるようになってきたら、レールの上や戸車にシュッとスプレーするだけで滑りがよくなって軽くなります。
滑りやすくする効果の他にも、
- 防錆・・・錆を防ぐ
- 艶出・・・光沢を与える
- 離型・・・スムーズに取り出しやすくする
こんな効果があるのがシリコーンスプレーなんです。
「離型」は聞きなれない言葉ですが、簡単に言えば狭いところに挟まっている物を滑りやすくして取り出しやすくすることの意味です。
滑りやすくなって、艶出と防錆ができたら嬉しいですよね。
引き戸が重い原因としては、まず戸車とレールににゴミがたまっていることが多いです。
そこのゴミを取り除くだけでも割と軽くなりますが、このシリコーンスプレーをすることによっても、かなり軽くなります。
戸が重くて取り外せない場合は、できるだけゴミを取り除いてスプレーだけしてみてください。
結構、滑りやすくなるはずですよ。
戸車に問題のない限りは、スプレーだけで十分です。戸車が壊れたなら交換が必要です。
さて、シリコーンスプレーは広範囲に使えます。
使える物質は、
- 金属
- ゴム
- プラスティック
- 木
- 紙
など広範囲です。ですから木製の引き戸にも使えるわけです。
注意点としては、缶に「ドライタイプ(無溶剤)」と書いてあるものを選んでください。無溶剤とありますから、「溶剤」タイプもあります。
溶剤タイプは石油系ですので、プラスチックやゴムには使えないんです。戸車はプラスティックで出来ている場合が多いですので使えません。
溶剤タイプは金属に対して効果が高く、長く続きます。
家の中で使う分には、素材に優しい無溶剤タイプの方が良いでしょう。
値段は高いのではないかと思ってしまうかもしれませんが、安いです。
私は300円程度で買いました。ホームセンターに売っていて、高くても500円程度で買えるでしょう。
シュッとスプレーするだけでなんでも滑りやすくなってしまう代物なんで重宝しています。
注意点は?
スプレーすると、どんなに注意しても飛び散ってしまいます。
たいてい延長ノズルがついていて狭い範囲にスプレーできるようになっていますが、それでも飛び散ります。
普段歩く時に滑って危ないので、飛び散りそうな所には新聞などを敷いてかからないようにしておきます。
また、液だれすると、シミになることがあるので注意です。
できるだけ狙ったところ以外のところには、かからないよう、こぼれないようにするのが大事です。
あとは、火気厳禁の品物であるので注意が必要です。
缶には「目や皮膚に触れないようにしてください」、「吸引・飲用しないでください」と書いてありますから、その点は注意が必要です。
初めて使うなら、缶の後ろの注意書きをしっかりと読んでおいてください。
シリコンとシリコーンは別物
シリコンは元素Siの英語名です。
「silicon」で「ケイ素」のこと。
一方、シリコーンはケイ素を用いた人工化合物の意味です。「silicone」。
シリコンとシリコーンは別物なんです。
シリコン=ケイ素は精密機械などに使われますが、シクロメチコン、ジメチコン、シロキ、シリカ、メチコンといった成分であるシリコーンはシャンプーなどに使われています。
シリコンシャンプーというふうに表記されているものがありますが、本当はシリコーンシャンプーと表記すべきなんですね。
しかし、あまり厳密には区分けしてないようなので、今後もシリコンシャンプーと表記されることが多いでしょう。
まとめ
シリコーンスプレーについて紹介しました。
安いですし、便利なものです。
頻繁に使う代物ではないので、結構長持ちしますよ。一本持っておいて損はない品物です。
しかし便利さが仇となって、他の箇所が滑りやすくなって危険になってしまうので注意が必要です。(おわり)