
日本人の引っ越し回数って平均何回ぐらいなのでしょうか。
就職や転勤の他、結婚を機に引っ越しする人も多いでしょう。
そうなると、一生涯引っ越しを全くしなかったという人はなかなかいないはず。
「国立社会保障・人口問題研究所」のデータを参考に、引っ越し回数について紹介します。
目次
引っ越し回数の平均は?
国立社会保障・人口問題研究所という機関において、人口移動調査を5年おきにしています。今のところ、2016年が最新のデータ。
全国48477世帯からの調査データになります。
この調査に平均引っ越し回数が載っています。

引っ越し回数の平均は総数としては、3.04回。
男性が3.06回で女性が3.03回。あまり男女差はありませんね。
20年前の1996年の調査では、総数として3.12回が平均。今も昔もだいたい3回ぐらいが引っ越し回数の平均といえます。
また、引っ越しをしたことのない人も一定数います。
- 引っ越しをしたことがある・・・78.3%
- 引っ越しをしたことがない・・・18.7%
この調査は、15歳未満の子供も含めてすべての国民を対象にした結果です。子供は大人に比べると引っ越し回数は少ないはずですから、大人だけだともっと平均回数は増えでしょう。
このデータは、すべての年齢層の平均でもあります。それで、年齢別平均引っ越し回数というデータもあります。

年齢別にみてみると、50歳~54歳あたりが最も引っ越し回数が多く4回程度になります。
就学や就職、結婚などのイベントがある20~30代が引っ越し回数が多いのかとおもいきや、50代が多いのですね。
引っ越し回数の理由は?
引っ越し回数の理由というのもデータとして出されています。

これをみると、
- 入学・進学
- 職業上の理由
- 住宅を主とする理由
- 親や子との同居・近居
- 家族の移動に伴って
- 結婚・離婚
- その他
- 不詳
進学や就職、結婚、転勤が多いのかと思いきや、「住宅事情」が意外と多いです。
30代以降の移動理由の1位がこの住宅事情。
これは何かといえば、通勤通学や生活環境上の便で住みやすい所への引っ越すというケースです。
30代以降であれば、資金に余裕ができて家を建て替えるケースが多いということなのでしょう。
それで50歳~54歳でピークを迎えるわけです。
結局のところ、お金があれば引っ越したいと思っている人は多いと考えることができます。
男女の違いも分かりますが、一番差が顕著なのが「職業上の理由」。
男性は18.8%に対し女性は6.3%と約3倍の差があります。
男性は転勤や出向が女性に比べて多いですから、このように数値にも表れていますね。
ちなみに25歳から29歳の引っ越し理由の第一位が「結婚」、15歳から24歳の第一位が「入学・進学」です。
まとめ
引っ越し回数と理由について紹介しました。
引っ越し回数の平均は3回程度です。
データから見ると、進学や就職、結婚、転勤より、住宅事情での引っ越しが多いです。参考に知っておいてくださいね。(おわり)