私事ですが、月一回病院に行っているんです。
コレステロール値が高くて、将来を考えると薬を飲んだ方がいいということで毎月通っています。
先生が先日、
「門前薬局とドラッグストアの薬局と・・・」
と聞きなれない「門前薬局」という言葉を話されたんです。聞いてて最初は「もんぜん?」という感じで訳が分かりませんでした。
調べて理解しましたが、門前薬局があるということは他の種類もあります。
この言葉について紹介しますね。
目次
門前薬局とは?
漢字で「門前」と知れば分かりやすいです。
門前というと字面から「門の前」になってしまいますが、「門のあたり」という意味合いもあります。
つまり門前薬局とは病院や診療所のすぐ近くにある薬局のことです。
しかし近くても同じ敷地ではないですよ。別の敷地です。
お医者さんや薬剤師さんは門前薬局という言葉は常識のようですね。私は違いますので全然知りませんでした。
なぜ別の敷地にしなければならないかというと、「医薬分業」(薬の処方と調剤を分けて行うこと)という制度があるからですね。
お医者さんと薬剤師の専門性を発揮させて医療の質を上げようという目的がありますが、他には、お医者さんの方で調剤も行おうとすると、多めにだして利益をだしやすい仕組みになってしまうから、とも言われていますね。
門前薬局以外には何がある?
病院や診療所の近くの他にも、昨今ではドラッグストア内にある薬局もありますよね。
病院でもらった処方箋を持っていけば、お薬を出してもらえます。
あとは街なかにも薬局がありますよね。
これらを区分すると、
- 門前薬局・・・病院や診療所のすぐ近くにある薬局(病院の敷地外)
- 門内薬局・・・病院の敷地内にある薬局
- 一般薬局・・・ドラッグストアや街なかにある薬局
- 院内薬局・・・病院内にある薬局
門内薬局
病院の敷地内にある薬局です。
本来は医薬分業ということで、別の敷地に薬局があるべきでしたが、2016年10月1日から緩和されて、病院の敷地内でも薬局を開くことができるようになっています。
薬局はその病院が経営しているわけではありません。
一般薬局
一般薬局はそうした言葉があるわけではなくて、一般的な薬局としてのくくりです。
一般薬局はドラッグストアや街なかにある薬局。
ドラッグストアが薬局というわけではなくて、ドラッグストアに併設して薬局として許可を受けているところのことです。
薬局に調剤してもらっている間にストア内で買い物できるメリットがありますね。
街なかにある薬局も一般薬局です。
院内薬局
病院内の薬局のことです。
上記の3つは病院外なので「院外処方」といわれますが、こちらは病院内で処方されますので、「院内処方」といわれます。
医薬分業が進んでますが、すべてが院外処方というわけではなくて、院内処方を選択している病院もあるんですよ。
患者さんの利便性を考えてそちらを選択しているようです。
病院外の薬局まで行かなくて済むとか、一回の会計で済ませられるとか、自己負担が少なくて済むとかですね。
これらの薬局で違いはある?
これらの薬局で何か違いはあるのか・・・ということですが、あるんです。
薬局によって支払う額が違うんですよ。「調剤基本料」という料金が違ってきます。
病院に近いほどこの料金が安くて、離れるほど高くなりますよ。
病院に近い薬局の方が患者さんがきてくれる確率が高いですから、もらう料金を低く設定してあるんですね。
ざっくりと院内薬局・門内薬局であれば90円であるものが、街なかの一般薬局になると420円になるという感じです。
基本的には病院から離れるほど高くなっています。
薬局によって違いますので、また機会があれば確認してみてください。
まとめ
門前薬局について紹介しました。
病院や診療所の近くにある薬局のことですよ。
また、他にも以下のような区分で薬局があります。
- 門前薬局・・・病院や診療所のすぐ近くにある薬局(病院の敷地外)
- 門内薬局・・・病院の敷地内にある薬局
- 一般薬局・・・ドラッグストアや街なかにある薬局
- 院内薬局・・・病院内にある薬局
(おわり)