消防団を辞めることになったという人や、また消防団に入ってみたいという人にとっては退職金はいくらぐらいなものなのか気になるでしょう。
消防団員は自分の仕事を持ちながらも消防活動をしている人でボランティアなのかなと思ってしまいますが、地方公務員という身分です。
一定の年数を務めあげれば退職金があたります。
私は10年弱務めて、退職金を実際もらいました。
いくらぐらいなものなのか、私の場合支給されたのはいつだったのか紹介します。
目次
消防団員の退職金はいくらぐらい?
消防団員はボランティアではなく地方公務員です。
正確には非常勤特別職の地方公務員になります(地方公務員法第3条第3項第5号)。
ですから、しっかりと条例に規定されており、退職金はもらえることができるんです。
まず退職者一律の金額ではありません。
それは当然です。2、3年務めた人と20年務めあげた人が一緒でしたら不満ですよね。
退職金の額が違う要素は勤務年数と階級です。
おおむね、これぐらいの額のところが多いです。自治体で退職金の額はネット公開されていますよ。
「○○市 消防団 退職金」と検索すれば、「○○市消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例」もしくは「○○市非常勤消防団員退職報償金支給条例」という文面がでてきます。
それを調べれば退職金の額がでています。
勤務年数は消防団員としての年数です。その階級に属していた年数ではありません。退団時の階級と年数に応じて支払われます。
また、分団長として勤務したあと平団員に戻るというケースもあるんですが、それはどうなるかというと、一年以上最も高いところにいた階級で決定するというように考慮されます。
私の場合ですが、平団員のままで10年に少し満たなかったので支給額は20万円でした。
もう少し頑張れば26万4千円になっていましたので残念です。
あと、最低5年は努めないと退職金はもらえないことを知っておくのも大事ですね。
意外と金額は多いのではないでしょうか。
私も知り合いに話したところ、「そんなにもらえるの!」という反応でした。
しかし、消防団員は地方公務員ですし、そして大事な職務を担っています。
消防活動、風水害災害対処、遭難者の捜索等。地域防災の要です。
操法などの訓練も大変ですし、団員にしてみると、それだけもらわないと割に合わないという人もいるでしょうね。
支給日はいつ?
あと気になるのはいつ支給されるかということですね。
お役所仕事ですから、だいぶ後になってから支給されるのではないかと思うかもしれません。
しかし意外ですが、私のケースでいうと1か月半後に支給されました。
流れとしては、退職して半月ほどで消防署から電話がかかり書類が送られてきます。
支払い先口座の情報を記入したり、確認事項にチェックするだけですので難しくはありません。
それを返送して、1か月後に口座に振り込まれていました。
支給日はいつかについてですが、これは自治体によってまちまちかもしれません。
というのも、「○○市非常勤消防団員退職報償金支給条例」にはいつ支給するのかについての記述は見当たりません(規定しているところもあるかもしれません)。
ですので、退団時に退職金について聞いてみるのがよいでしょう。
分団長や、かつて団員だった人から情報をもらう方法もありますよ。
まとめ
消防団の退職金はいくらぐらいかについて紹介しました。
地方公務員ですので意外と多くもらえます。
気になるならネットで「○○市 消防団 退職金」と検索すれば「○○市消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例」から調べることができますよ。
支給日はいつかについては、退団前に確認してみるのがよいでしょう。