消防団というのは、どういった人達が入団しているのか気になりますよね。
また、入団してみたいと思っているかもしれません。
消防団員は全国で80万人いて比較的多いのですが、なじみが薄く知らないという人も多いです。
また、消防士と間違う人もいます。
消防士は本職の人達ですが、消防団員は自分の仕事を持ちながらも消防活動をしている人達。
ここでは入団するのはどういう条件がいるのか、さらに女性や子供といった人達も入れるのかについて紹介します。
目次
消防団の入団条件は?
消防団員は全国で80万人もいますから、そんなに条件は難しくないと推測できるかと思います。
入団条件についてですが、自治体(市町村)の条例に載っているんです。
これはネットでもみれるんですよ。
「○○市消防団条例」と検索すれば、そこに詳細が載っています。
例ですが、
第4条 団員の任用は、次の各号の資格を有する者について行うものとする。
① 本市に居住し、又は勤務する者
② 年齢満18歳以上60歳未満の者。ただし、特別の事情がある場合は、これを適用しない。
③ 心身ともに健康な者
出典:富山市消防団条例
文面は若干自治体によって違いがあります。
例えば①でしたら「消防団の区域内に居住する者」という条件だけだったり、②番でしたら「年齢18歳以上の者」だけだったりします。
ということで、お住まいの自治体では微妙に違っているかもしれません。
ざっくり、市内に住む心身共に健康な18歳以上の人が対象になります。資格はいりません。
18歳以上でやる気があれば誰でも入団できるってことですね。
ということで18歳以下である子供は入団できません。
しかし、女性は入団できます。
実際に消防団員はいますよ。
全国の団員総数は減少傾向にあるのですが、女性の団員は少しずつ増えています。
平成23年は19967人でしたが、令和3年には27998人に増えています(参考:日本消防協会 消防団の統計データ)
子供の場合、少年消防団というのがある
「あれ、うちの子少年消防団というのに入っているけど・・・」
と疑問をもたれる人もいるでしょう。
少年消防団や少年消防クラブというものあるのです。名称としては少年少女消防団、ジュニア消防団というのもあります。
小学生から高校生を対象に、防火・防災知識の習得や訓練等を行う団体があるのです。たしかに防災は大人だけの問題ではないですからね。
将来地域の防災の担い手を育成の目的も含まれています。
これらは、条例に基づいているのではなくて、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律という法律に基づいています。
市町村は、~略~消防団が少年消防クラブに市の教育訓練において指導的な役割を担うよう必要な措置を講ずるよう努めるものとする。
という条文に基づいています。
全国に4500の少年消防クラブがあって約41万人います(参考・日本防火・防災協会)。
自主防災会、女性消防クラブというものある
ややこしいですが、自主防災会や女性消防クラブというのもあるんです。
これも消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律に基づいていて、消防団とはまた別にあるんです。
私の地区にも消防団と自主防災会がありますよ。
自主防災会は自治会単位であり、うちのところを例にあげれば小学校区に一つあります。
大規模災害時に住民同士が協力して防災活動を行うのを目的としています。
消防団も災害時は出動することになっていますから、活動内容としては自主防災会とかぶっていますね。
女性消防クラブは、その名の通り女性によって構成される防火組織です。女性は料理等で家庭で火を使う機会が多いですから火災予防の知識習得や地域への防火啓発を目的に活動しています。
少年消防団、少年消防クラブ、女性消防クラブ、自主防災会はボランティアですが、消防団は地方公務員であるという違いもありますよ。
まとめ
消防団の入団条件はざっくり、市内に住む心身共に健康な18歳以上の人が対象になります。
比較的入団しやすいですよね。
女性は入団できますが、子供は入団出来ません。
ただ、少年消防団や少年消防クラブというのがあって、子供のうちからでも防災について学習や訓練をすることができますよ。
他、自主防災会や女性消防クラブというのもありますよ。