「隣県」という言葉があります。
普段話す言葉では、なかなか使いませんから、読み方に迷いますよね。
この言葉について紹介します。
目次
「隣県」の読み方と意味は?
「隣県」の読み方は、「りんけん」です。
「隣」の訓読みは「とな(り)」、音読みでは「りん」です。
「りん」の他の使い方としては、「近隣(きんりん)」、「隣接(りんせつ)」、「隣人(りんじん)」などがありますよ。
「隣県(りんけん)に引っ越すことになった」
というように、口に出して言う言葉ではあまり使いませんね。
口に出して言う場合は、普通に「隣の県に引っ越すことになった」というように使っています。
「隣県」の意味は、「隣の県」。
愛知県でしたら、「長野県、岐阜県、静岡県、三重県」が隣県になります。
陸で接している県は隣県ということになります。
ただ、この「隣県」という言葉、載っている辞書と載ってない辞書があります。広辞苑第六版で確認してみると、載っていません。
大辞林第三版には載っています。
広辞苑は歴史主義と言われるのに対し、大辞林は現代主義と言われています。ですから、比較的新しい言葉とされるものは広辞苑には載ってないことがあります。
「隣市」「隣町」「隣村」はある?
「隣市」ですが、この言葉は使われません。広辞苑にも大辞林にも載っていません。
次に「隣町」ですが、「となりまち」として普段よく使われる言葉です。「隣接する町」という意味です。
しかし広辞苑に、この言葉は載っていません。大辞林には載っています。
最後に「隣村」ですが、「となりむら」として地方ではよく使われます。広辞苑では、「りんそん」という読み方で載っています。「となりむら」では載っていません。
大辞林の方では、「となりむら」、「りんそん」どちらも載っています。
「隣町(となりまち)」、「隣村(となりむら)」はよく使われる言葉ですが、広辞苑には載っていません。比較的新しい言葉と言えますね。
普段何気なく使っている言葉でも辞書に載っているのと載っていないのがあります。
「隣駅」という言葉も、「となりえき」として普段よく使っている言葉ですが、広辞苑、大辞林どちらも載っていませんよ。
「隣」という言葉は幅広く使えます。
世の中には、並んでいるものがたくさんありますから、「隣」という言葉で表現したら際限なくできてしまいますからね。
ある程度限界はあるでしょう。
さて、日本には「県」以外に、大阪・京都の「府」、東京の「都」、北海道の「道」があります。
「隣府」、「隣都」、「隣道」は使われません。辞書にも載っていません。
「県」だけは、「隣県」として使われるので、言葉は不思議ですね。
まとめ
「隣県」の読み方と意味について紹介しました。
読み方は「りんけん」、意味は、「隣の県」です。
「隣」を使った言葉は普段よく使っていますが、意外に辞書には載っていないものですよ。(おわり)