コンベックスは一般的にはなじみが薄い言葉です。
結論から言ってしまえば長さを測る道具です。
長さを測る道具といえばメジャーやスケールが思いつきますが、コンベックスと何か違いはあるのでしょうか。
目次
コンベックスとは?
コンベックスは長さを測る道具です。
目盛りが薄い金属できた、ある程度伸ばしても曲がらない巻尺です。
特徴としては、
- 目盛りが金属製
- 直立性・垂直性(目盛り部分がある程度伸ばしても曲がらない)
- 目盛りの先がひっかけられるよう爪状になっている
- 内部にバネがあり、テープを引き戻す機構があるもの
これがコンベックスの特徴です。
コンベックス(convex)は英語で「凸の~、凸面の~」という意味で、「出っ張ってる」という意味です。
目盛り部分が湾曲していますよね。伸ばしても曲がらないように湾曲しているのですが、これが凸状になっているから、そういわれるようになっています。
そして正式名称はコンベックスルールといわれるもの。
ルールは「約束、決まり」という意味ではなくて、「定規、ものさし」という意味あいです。なので、コンベックスとは「凸状の定規」という意味なんです。
コンベックスは建築・工事現場で使われるので、この言葉もその業界の人達がよく使っていますよ。
建築・工事現場で使われるものは正確なものではないといけませんから、JIS(日本産業規格)で規定されています。
「JIS B 7512 鋼製巻尺」という規格で細かく決められていますよ。
メジャー、スケールと違いはある?
コンベックスはあまり聞きなれない言葉ですから、メジャーやスケールとは違うのか・・・と思ってしまいがちです。
目盛り部分が金属製、直立性・垂直性、先が爪状、がコンベックスの特徴ですが、これは私たちの生活でも使っていますよね。
私たちが一般的に使っているメジャーと言っているものと同じなんです。
幼いころには、どれだけ曲がらないで伸ばせるかなんて遊びをした人もいるのではないでしょうか。
ただ注意点として、体周りを測るような目盛り部分が布(繊維)でできたものもありますよね。これはコンベックスとは言いません。
コンベックスは目盛りが金属であるような、先ほど条件にあげたものだけを指します。
メジャーというと目盛りが金属製のものと布製のもとどちらも指します。
メジャーは総称なんです。
巻き尺といわれるものをひっくるめてメジャーですから、コンベックスもメジャーに含まれますよ。
もう一つ「スケール」ていう言葉もありますよね。
これは基本的にはメジャーと同じ意味あいです。
建築関係で製図の際に使う三角スケールという定規がありますが、これが元になっています。これから定規や巻き尺のことをスケールと呼ぶようになったといわれています。
建築関係の人が使う言葉ですから、コンベックスのような精度の高いものがスケールです。100均で使うようなメジャーはスケールとはあまりいいませんね。
まとめ
コンベックスの特徴は、以下の通りです。
- 目盛りが金属製
- 直立性・垂直性(目盛り部分が曲がらない)
- 目盛りの先がひっかけられるよう爪状になっている
- 内部にバネがあり、テープを引き戻す機構があるもの
メジャーは長さを測る道具の総称で、コンベックスも含まれます。スケールは建築関係の人がよく使う言葉で、こちらもコンベックスが含まれますよ。