日本は高齢化、未婚者の増加などがあって一人暮らし率が高くなっています。
そうなると世界の状況も気になるもの。
ここでは、世界の一人暮らし率、また日本の今後の推計についても紹介します。
目次
世界の一人暮らし率
平成30年に発表されたデータ「世界の統計2018~総務省統計局」から、一人暮らし率を紹介します。
計算方法は、一人世帯数÷総数。
各国のデータは、最新のものでも10年前以上のものもあります。現在の状況とは差があるはずですので参考程度で考えてください。
国 | 一人暮らし率(%) | 年次 |
日本 | 34.5 | 2015 |
イスラエル | 21.0 | 2008 |
イラン | 7.1 | 2011 |
インド | 3.9 | 2001 |
韓国 | 23.8 | 2010 |
中国 | 14.5 | 2010 |
バングラデシュ | 3.2 | 2011 |
フィリピン | 5.8 | 2007 |
ベトナム | 7.2 | 2009 |
アメリカ合衆国 | 26.7 | 2010 |
カナダ | 27.5 | 2011 |
メキシコ | 8.7 | 2010 |
アルゼンチン | 17.6 | 2010 |
チリ | 11.6 | 2002 |
ブラジル | 8.8 | 2000 |
アイルランド | 23.7 | 2011 |
イギリス | 30.5 | 2011 |
イタリア | 31.1 | 2011 |
エストニア | 33.5 | 2000 |
オーストリア | 36.2 | 2011 |
ギリシャ | 19.7 | 2001 |
スイス | 35.9 | 2000 |
スペイン | 23.1 | 2011 |
スロバキア | 25.3 | 2011 |
スロベニア | 21.8 | 2002 |
チェコ | 32.5 | 2011 |
ドイツ | 37.2 | 2011 |
ノルウェー | 39.5 | 2011 |
ハンガリー | 32.0 | 2011 |
フィンランド | 40.9 | 2010 |
ベルギー | 34.0 | 2011 |
ポーランド | 24.0 | 2011 |
ポルトガル | 21.4 | 2011 |
ラトビア | 34.4 | 2011 |
ルクセンブルク | 33.4 | 2011 |
ロシア | 25.6 | 2010 |
ウガンダ | 13.3 | 2002 |
エチオピア | 8.2 | 2007 |
南アフリカ | 27.5 | 2011 |
オーストラリア | 24.3 | 2011 |
ニュージーランド | 22.4 | 2006 |
日本の一人暮らし率は34.5%。3世帯中1世帯が該当します。
しかし世界に目を向けてみると、フィンランドのように40.9%とさらに高い国もあります。
ヨーロッパは軒並み高くて30%以上のところが多くありますね。
さて、その他の地域ですが、アフリカの国のように発展途上国は数値は低いです。経済的豊かさと一人暮らし率とは比例関係にあるでしょう。
一人暮らしは住居費を自分一人で払う必要があるので、ある程度経済的に余裕がないとできません。
また、平均寿命も関係してきます。一人暮らしになりやすいのは高齢者。
発展途上国は、平均寿命が先進国に比べると低いので、独居率も低くなるということですね。
あとは、先進国であっても一人暮らし率が低いのは、お国柄もあるでしょう。家族と暮らすのが当然の国もあります。
日本の今後予測
日本は今後、どんどん一人暮らし率が高くなっていくのでしょうか。
国立社会保障・人口問題研究所の「日本の世帯数の将来推計2018(平成30年)」のデータによると、以下の通りです。
- 2020年・・・35.7%
- 2025年・・・36.9%
- 2030年・・・37.9%
- 2035年・・・38.7%
- 2040年・・・39.3%
まだまだ増え続けるのですね。2040年には、40%近くまで上昇。半数とはいかないまでも、結構な割合で一人暮らしになっています。
数自体で言うと、将来的に一人暮らしの世帯数は減っていきます。人口そのものが減っていきますからね。
一人暮らしの単独世帯は2030年あたりがピーク。世帯総数の方は、2025年前後にピークが来て減少に転じます。
単独世帯の方はピークは過ぎてもそれほど減少しませんが、世帯総数は減少率が高くなります。
ですから、一人暮らしの割合としては、まだまだ高くなっていくことになります。
ちなみにこちらが単独世帯の過去の指標。
- 1989年(平成元年)・・・20.0%
- 2001年・・・24.1%
20.0%から2040年には39.3%と、2倍に上昇しています。半世紀で世帯構造が大きく変化したんですね。
まとめ
世界の一人暮らし・独居率を紹介しました。
日本以外にも、一人暮らしの割合の高い国がたくさんありますよ。(おわり)