ものの名前の由来をいちいち考えて生活している人は多くないでしょう。
だから、ものの名前の由来を知ると「へえ~」なんてこともあります。
さて「カッターシャツ」。
これはYシャツのことですが、主に西日本でよく使われる言葉です。
このカッターシャツの名称の由来は「勝った」からきているんです。
目次
カッターシャツの由来は「勝った」
「カッターシャツの名前の由来?」
「袖をカッターで切ったからじゃないの?」
そういう会話が聞こえてきそうです。私は「切る(カット)」という言葉からきているんだろうなと無意識に思ってました。
でも意外なことに「勝った」からきているです。
辞書にも載っています。
《(和)cutter+shirt》カラーとカフスが身頃 (みごろ) についたワイシャツ。もと、「勝った」をもじってつけた商標名。(出典:Goo辞書)
もと、「勝った」をもじってつけた商標名となっています。
(和)とついているようにカッターシャツは和製英語(日本で日本人によって作られた英語に似た言葉)です。
だから海外では通じません。
ちなみに同じものである「Yシャツ」も和製英語。これは「White shirt」を外国人が話すのを日本人が「ワイ(Y)」と聞こえたからです。
英語で通じるのは「dress shirt」「business shirt」ですよ。
ちなみに「カラーとカフスが身頃 (みごろ) についたワイシャツ」とは「襟(カラー)とカフス(袖口)が身頃(襟と袖を除いた胴体の部分)についたYシャツ」という意味です。
誰がつけた?
辞書にも由来が「勝った」と書かれていますが、そこで気になるのが誰がつけたのかということです。
まず「勝ったをもじってつけた商標名」ということですが、どこの商標名かというとスポーツ用品メーカーのミズノです。
当時は美津濃でした。
名前をつけたのは創業者の水野利八氏。
水野利八氏が野球観戦に行った時のことです。
試合が終わると、「勝った!勝った!」と声をあげて喜ぶ観客の姿を何度も目にしました。そこで、利八はひらめきます!
「勝ったー、勝ったー、カッター、カッターシャツ。縁起も良いし、これでいこう!」(出典:ミズノ公式サイト ミズノ発見隊)
また名前は漢字で「水野」だったのに会社名は「美津濃」だったんです。これも面白いですね。途中からご存じのようにカタカナのミズノとなっています。
まとめ
カッターシャツの由来は「勝った」から来ています。
切るという意味のcutter(カッター)とは関係ありません。ものの名前は思いつきでついていたりして面白いものですね。