緑色の汚れがある古い蛇口をみたことはないでしょうか。
この緑の汚れは何なのか。
カビなのかと思ってしまうかもしれません。
の緑の汚れを綺麗にする方法も紹介します。掃除をしてスッキリしましょう。
目次
蛇口の緑はカビ?
まず、掃除をする前に蛇口の緑の汚れは何なのかを知っておくのが大事です。
蛇口は水垢がつきやすいですから、カビなのかと思ってしまいますが違います。
これは緑青(ろくしょう)というサビ。
カビではなくてサビです。
銅製品に緑色のサビがついていることがありますが、水道の蛇口の汚れもこれにあてはまります。
銅が酸化してこの色になっていますよ。
この緑青は銅の表面に皮膜を作るので、内部の腐食を防ぐ効果があります。
アメリカの自由の女神も、この緑青というサビで緑色になっていますが、この緑のサビのおかげで内部を腐食から守っているわけです。
ところで蛇口に銅なんてないじゃない?と思ってしまいますが、内部に銅が使われています。
ですから汚れがつきやすいのは蛇口の水の出口あたり。
そこが目立って汚れているはずです。
さて、カビではなくサビと分かったなら、サビを落とす方法を考えなくてはいけません。
綺麗にする方法は?
汚れが少ないなら、使い古した歯ブラシと歯磨き粉で磨いてみることです。
ジフやホーミングといった研磨剤入りのクリームクレンザーを使っても良いです。
ただ、研磨率が高いと傷がつきやすいので、研磨剤20%程度のものを使うと良いでしょう。容器裏の成分表に書いてあるので確認してみてください。
これらは研磨剤を使った方法ですから、傷がつかないように様子をみながら少しずつ磨いてみてください。
あとは緑青を溶かす方法です。
これにはお酢が効果的。
一般社団法人 日本銅センターのQ&Aにも紹介されています。
Q, トイレの注水口(貯水タンクの上の手を洗うところの蛇口)に緑と白の混ざった緑青と思われるさびがこびりついています。金たわしでこすっても油汚れ用の洗剤を使っても落ちません。どうしたら落とせるでしょうか。
A,恐らく緑青(炭酸銅)と考えます。これをきれいにするには、酸で洗う方法があります。ご家庭の酢を使って試してみてください。ただし、酢が残ってしまうと銅が腐食する可能性ありますのでよく水で洗い落としてください。
出典:http://www.jcda.or.jp/
方法としては使い古した布を用意し、布にお酢をしみ込ませ、緑色のサビ部分を磨いていきます。
布やペーパーにしみ込ませたものを、サビ部分にしばらく付着させてから磨くのも効果的です。
お酢に塩を混ぜても良いです。塩は研磨の役割を果たします。
お酢は残るとサビの原因になってしまうので、しっかりと洗い流すことが大事です。中性洗剤を使って洗い流しましょう。
カビの場合は?
緑色の汚れはサビでしたが、カビの場合はどうすればいいのでしょう。
蛇口につくカビはどんなものがあるかというと、黒カビです。
黒くなった汚れです。
黒カビは蛇口の下側など目立ちにくい部分でできている場合があり、それが水に混ざると衛生上もちろんよくないので、早めの掃除が必要です。
黒カビは塩素系の漂白剤を使って掃除をするのが効果的。
緑色の緑青のサビには塩素系の漂白剤は逆効果です。ですので、カビかサビかを判断するのはとっても大事なんですね。
あとは、白い膜のような汚れがあります。
これは水垢です。
水垢は、水道水に含まれるカルシウム等のミネラル分が乾いて付着したもの。水を使うと自然に飛び散ってしまいますが、その水が乾くと水垢になってしまいます。
こちらは水垢落としスプレーや、クエン酸を使った方法が効果的です。
まとめ
蛇口の緑のサビについて紹介しました。
緑色をしているのはカビではなくてサビです。
サビと分かったなら、サビに効果的な方法で掃除してくださいね。(おわり)