住民票はその人がそこに住んでいるという証明をするものです。
住民票を登録すると、選挙のはがきが届いたり税金の通知が届いたりします。このように、その人がそこに住んでいるという証明になるのですね。
でも一人暮らしだと住民票を移さない、という人も多くいます。学生さんなら、数年で引っ越す可能性がある、実家が近い、移すのが面倒だと感じる場合などもありますよね。
住民票を移したときのメリットと、移さなければならない義務について紹介します。
目次
住民票を移すメリットは?
住民票を移すと、その土地に住んでいるという証明になり、各種通知などが全て自宅に届くことになります。税金の通知などはもちろん、運転免許証の更新のはがきなども届きます。
実家が近いと言う場合は必要ないかもしれませんが、やっぱり実家でワンクッションを置くよりも、全て自分の家に届いたほうが手続きが円滑に進みますよね。
他にも、住民票が必要な手続きをするときも自分で役所に行けば簡単に済みます。
パスポートを発行したいというときも、住民票を移していれば簡単に出来ます。逆に、遠方の実家から住民票を移さないままだと結構面倒な手続きになってしまう可能性があるんです。
そして最大のメリットは、そこの土地のサービスを受けられる可能性があるということなんです。
美術館とか博物館の場合、そこの市区町村に住んでいる人は割引制度があったりしますよね。
いくらその土地に住んでいても、住民票の住所が別の場所だとこういった優待を受けることが出来ません。スポーツ施設なども格安で利用できる場合があります。
あとは地区が助成している健康診断や予防接種なんかの割引も受けられます。
もちろん実家に帰ったらそれらの助成やサービスを受けることは出来ますが、やっぱり自分の生活圏外だとなかなか利用しにくいのではないでしょうか。
住民票を移していると、各種手続きが便利だとか、市区町村のサービスを受けられるとか、住んでいてちょっと便利だなということがいろいろあるんですね。
法律上、住民票を移す義務がある
実は、学生さんや実家が近い一人暮らしの社会人は住民票を移していない場合も多いんです。
住民票を実家から移してない人は、やっぱり手続きって何かしら面倒だと思ってしてない場合が多いんですね。
住民票の手続きだけならそんなに面倒なものではないんですが、役所に行って書類を書いて、順番を待って、手続きをしてもらって…という手順は結構大変です。
特に引越しなどの準備で忙しくしていると、わざわざ役所に行く必要があるのかなと思ってしまうのではないでしょうか。
忙しくて手続きをしない、と言う人もいるし、面倒だし別にいいかなと思って放置している人も多いみたいです。
もちろんはじめての一人暮らしの場合は住民票を移す、なんてことを知らずにそのままになっている場合もよくあります。
でも法律上は、総務省のサイトにもあるように、
お住まいの市区町村で、行政サービスを確実に受けられるようにするため、入学・就職・転勤等に伴う引越し等により住所を移した方は、速やかに住民票の住所変更の届出を行って下さい。
(法律上の義務です。正当な理由がなく届出をしない場合、5万円以下の過料に処されることがあります。)
法律上の義務なんです。
正当な理由がなく届け出をしない場合は、5万以下の過料を支払わなければならないとされています。
実際のところは、厳格に運用はされていないようですが、このような法律はあるんですね。
実際のところ、住民票を移してない人が結構いますが、このような法律があることを知っておくとよいでしょう。
住民票を移しておこう
社会人の方や遠くに住んでいる学生さんに限らず、実家の近くに住んでいても移すことをおすすめします。
役所からの重要な書類が実家に全て送られてきますし、免許の更新なども実家に帰らないと手続きをすることが出来ません。
金融関係の書類とかキャッシュカードの送付も実家に送られてくる場合があります。
税金などの支払いも出てきますので、移しておくほうが無難です。何かあったときすぐに両親に聞いたり実家に戻るのは面倒ですしね。
まとめ
住民票を移すか迷っているかもしれませんが、法律上の義務であることは知っておいてくださいね。
役所に行って手続きしなければならないのが面倒ですが、重要書類が実家に行ってしまって、いちいち取りに行かなければならないこともあります。
そう考えると、しておくメリットの方が多いでしょう。(おわり)