「イカの足の名前は「ゲソ」ですよね。では、タコの足の名前は何ですか?」
「この差って何ですか?」という番組で放送されたこの内容。インタビューに応じた外国人が日本で疑問に思ったことを質問していました。
なるほど、外国人の着眼点は日本人が気づかない、ハッっとすることを教えてくれます。
ためになる話なので、ご紹介します。
目次
なぜイカの足の名前はゲソ?
日本人はイカが大好きです。
「イカと大根の煮物」、「イカ焼き」、「いかめし」・・・たくさんありますよね。安めの魚介類なので日本人にはなじみ深い食べ物です。
このイカですが、日本人は縄文時代ではすでに食べていたとのこと。
もちろん、そうなると江戸時代にもよく食べられていた訳で、当時の料理本にも、刺身や煮物の作り方が載っています。
そして、「ゲソ」はこの江戸時代に語源があります。
江戸時代では、今でいう「ゲソ」の部分は食べられていません。上半分だけ食べて、ゲソの部分にあたる下半分は捨てていたんです。
なので、上半分で「イカ」だったのです。
しかし、ある時、すし職人がまかないで、足を食べていたのです。それをみていたお客さんが、「それ、旨そう!」となって一般的に食べられるようになりました。
下半分には名前がついていません。
なので、名前をつけるとなったのですが、
「イカの足をたくさん捨てた様子が、玄関の散らかった下足の様子と似ているから下足と名付けよう」
となったのですね。
「げそく」の「く」を略して「げそ」となったのです。
そうなると「タコ」はどうなるのか気になりますよね。
タコの足の名前は?
タコは昔から、足の部分も食べられていました。
なので、足の部分も含めてタコなので、別に名前がありません。
タコも日本では、弥生時代にはタコ壺漁が行われていたようで、昔から食べられています。
ヨーロッパでは「デビルフィッシュ」と呼ばれるほど不気味が生き物ですが、日本では昔から普通に食べられていたのがすごいですね。
まとめ
「タコの足に名前はあるか?」ってなかなか気づかないことですよね。
「ゲソ」は散らかった下足の様子から名づけられました。
昔の人は草履を履いていました。それがイカの足にみえたとは、なかなか私ではイメージできませんが、昔の人はそう見えたのでしょうね。(おわり)