重曹は、料理や掃除にとっても重宝します。
重曹をすぐ使いたいけど、ない場合がありませんか。そんな時は、何か代わりになるものはないかなと探しますよね。
ベーキングパウダーは代わりになるのか、また他のもので代わりになるものがあるのか紹介します。
目次
重曹ってどんなもの?安全?
まず、重曹を何かで代わりにしようと思ったら、重曹の成分を知っておくと便利です。
そうすれば、「〇〇が成分だから、〇〇の代わりにできるかも」という考え方ができますよね。
まず重曹ですが、化学式は「NaHCO3」で表すことができます。これは、炭酸水素ナトリウム、ベーキングソーダとも呼ばれていますよ。
重曹って、成分はこの炭酸水素ナトリウムだけなんですよ。食用か工業用かという違いは精製の純度です。
重曹自体、体に悪いものではありません。安全なものです。一般に食用としても販売されています。
ただ、化学式に「Na」=ナトリウムが含まれています。これは、塩のもととなる元素なのですが、摂りすぎた場合は、むくみや血圧の上昇の症状がみられます。
ですから、たくさん摂るのは良くないんです。塩分を摂取しているのと同じです。実際、重曹は少ししょっぱいですね。
ベーキングパウダーは代わりになる?
炭酸水素ナトリウムが含まれているものは、重曹の代わりになるかもと考えますよね。
含まれているものにベーキングパウダーがあります。成分に、炭酸水素ナトリウムが25%から30%以上含まれていますよ。
ただ、ベーキングパウダーは、料理をする人でないと、なかなか持っていないかもしれません。
お菓子作りや料理用のふくらし粉のことです。天ぷらの衣をカリッと仕上げる効果もありますよ。
重曹も生地を膨らます役割があるので、重曹とベーキングパウダーはどちらも代わりとなります。
ただ、掃除の時もベーキングパウダーが使えるのかという点ですが、ベーキングパウダーに含まれる他の成分が関わってきます。
例えば、ベーキングパウダーには、「加工でん粉」もしくは「コーンスターチ」が30%ほど入っています。
これは「デンプン」のことです。デンプンって、ぬるぬるした物ですよね。
「重曹の代わりに掃除にでも」と思って使ったら、逆にぬるぬるして気持ち悪くなってしまう、なんてこともあります。
さらに、ベーキングパウダーですと、粒子が細かいので、研磨するのに向きません。掃除する時、重曹を使って研磨することがありますが、あまり役に立たないのです。
また、炭酸水素ナトリウムは、加熱すると、二酸化炭素が出て膨らますことができる仕組みですが、ベーキングパウダーは、水で反応してしまうように作られているのです。
ですから、化学反応が起こってしまって、泡がでて、役割が十分果たせないのです。
結論としては、ベーキングパウダーは、掃除に使うには、その他の成分が干渉するので十分効果は出せない、というのが答えです。
他には、ホットケーキミックスや入浴剤にも、炭酸水素ナトリウムが含まれていますよ。
掃除の代用品
重曹は掃除に活躍しますが、研磨剤としての役割や、酸性の汚れに強いという特徴があります。
研磨剤としてなら、洗剤に「クレンザー」がありますし、「メラニンスポンジ」も有効です。
酸性の汚れに強いということは、「アルカリ性」のもので中和する働きのあるものが有効です。商品名ではマジックリンや、キッチンハイターなどが効果的です。
重曹は、油汚れに効果的ですが、「セスキ炭酸ソーダ」も良いです。
まとめ
重曹は何にでも使えてとても重宝します。
ベーキングパウダーの代わりに重曹は使えますが、他の用途として、重曹の代わりにベーキングパウダーを使うのは、あまり効果が見込めないですよ。
お掃除の場合は、アルカリ性のものを使ったり、研磨する効果のものを使えば、代わりになりますよ。(おわり)
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