アパートの壁の厚さの見分け方!壁の薄い物件の対策は?

おしゃれで素敵なアパートを選んでみたものの、壁が薄くて隣の音もこちらの音も筒抜けということがあるかもしれません。

そんなことにならないために事前にどんな見分け方があるでしょうか。

また、壁の薄い物件に住むことになった場合の対策についても紹介します。

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アパートの壁の厚さの見分け方は?

壁は、中まで見ることはできません。

ですので、壁の厚さの見分け方は、なかなか難しいです。

一番いい方法は部屋の壁を叩いてみることですね

厚い壁の場合は鈍い音がしますし響きません。薄い壁だと「コンコン」という音がして中が空洞だということがわかります。

 

ベランダや廊下に面している壁は薄いのが普通なので、確認するのは隣に部屋がある方の壁です。

また、もし隣室が空いてているのであれば、実際にどれだけ音が伝わるのか確認するのもいいですね。

不動産屋さんに、音が心配であることを伝えて、お願いして隣室のカギも持ってきてもらってください。

同行した友達に隣で大声を出しもらったりして、音の聞こえ具合を確認することができます。

 

隣室が空いていないなら、下見の時間帯は休日の午前や平日の19時以降など、人がいる時間帯にした方が音漏れを正確に知ることができます

それから天井や床の防音もポイントなので床も叩いてみるといいです。

遮音性を確認するには壁を叩くというのが一番確実な方法ですが、そのほかには手を叩くというのもいいですね。

叩いた音がかなり響くようであれば、壁の薄い物件ということになります。そのような物件は断熱材がしっかり入っていないので冬も寒いでしょう。

 

また、部屋の中で不動産会社の担当者と話をしていてその声がかなり響くようであればやはり壁が薄い物件です。壁の作りがしっかりしていないので音が吸収されずに反響してしまうんですね。

壁の厚さの見分け方は、他の情報からもわかります。

たとえば楽器可能やペット可となっている場合は遮音性が高いと言えます。

また、ルームシェア可となっている場合も話し声が隣室に漏れないということなので、防音もしっかりしているということです。

築年数の浅い物件も遮音性が高いことが多いです。鉄筋コンクリートなのにルームシェア不可となっている場合は、遮音性が疑われますね。

建物の造りを理解しよう

アパートの壁は柱の両サイドにボードを貼り付けてその中に断熱材を入れています。

ところが、断熱材を入れてなくて隣の壁とこちらの壁の間が空洞になっている部屋もあります。このような部屋はいわゆる「壁が薄い」と言われるもので、お互いの音が筒抜けになってしまいます。

遮音性がある物件の場合は、2枚の壁で覆って断熱材もしっかりと入れています。

 

さらに壁を二重張りにしたり、素材も遮音性の高いものを使用しています。このような物件は「壁が厚い」物件と言えます。

ただし、木造の場合は構造的な問題で鉄筋コンクリートほど遮音性が高くならないことも覚えておく必要がありますね。

また、遮音性が最も優れているのは鉄筋コンクリートですが、鉄筋コンクリートでも壁全体がコンクリートになっていてその上にクロスを貼っている物件だと叩いた時に「コンコン」ではなく「ぺチぺチ」といった音がします。

 

これだと生活音が漏れることはほとんどありません。かなり遮音性が高いですね。

ただ、鉄筋コンクリートでもGL工法と言って、コンクリートの上にGLボンドを一定の間隔で塗ってその上に石膏ボードを張り付けている場合は、石膏ボードと壁の間に隙間ができるので「コンコン」という空洞があるような音になります。

ですから鉄筋コンクリートでもGL工法の場合は隣室の生活音が伝わりやすくなります。

壁の薄い物件での対策は?

すでに壁が薄い物件に住んでしまっている場合は、その環境で対策を講じるしかありません。

角部屋であれば、片方からしか音が伝わってこないのでいくらかましです。角部屋は日当りがいいというメリットもあります。

 

また、壁の薄いアパートでも防音グッズを使用するとある程度音の問題を緩和できます。

その点で防音シートを貼るのは効果的ですね。

防音シートは防寒対策や防暑対策にもなります。また、壁側に壁全体を覆えるくらいの書棚などの家具を配置するというのも効果があります。

ただ、壁全面を覆えるほどのものを持っている方はあまりいないでしょうから、やはり防音シートを併用する必要がありますね。

 

また、音はいろいろな面に振動が伝わるので、壁だけでなく床の防音対策もする必要があります。

それで防音マットを敷くといいですね。

コルクマットを二重に敷くとかなり音や振動を遮断することができます。床を保護することもできるので一石二鳥ですね。

 

それからテレビを見ている時に壁が薄いと、音が隣に聞こえてしまい、迷惑をかけてしまうかもしれません。

壁際からできるだけ離れたところに置くのがベストですが、できない場合は手元スピーカーを使うという方法もあります。

また、洗濯機の下などには防音ゴムを敷くとモーターの振動や音を少し緩和できます。

まとめ

アパートの壁の厚さの見分け方について紹介しました。

音が心配なら、鉄筋コンクリートの建物がおススメです。気泡コン、鉄骨造、木造の順に遮音性は低くなります。

でも、予算の関係がありますよね。壁の薄い木造アパートでも対策をすれば、少しでも音の問題は解消することができます。(おわり)

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