寒い冬、カイロを持っていると重宝しますよね。
1個20円程度で、10時間以上は温めてくれます。
しかし、便利なものも使いようによっては危険なものに。
「カイロは長時間同じ部位に使用したままは危険」
と低温やけどは結構常識になっています。
しかし使用上の注意で、こたつの中で使ってはいけないというのもあるのです。これは低温やけどの他に理由があります。
ここでは、この理由について紹介します。
目次
こたつでカイロを使ってはいけない理由とは?
こたつでカイロを使ってはいけないことについては説明書きにも書いてあります。
「こたつ、布団等の中での使用は不可」
と書いてあります。
「寝てしまって、同じ部位にあたって低温やけどになってしまう」
この理由もあるでしょうが、他にもあります。
それは、こたつの中ではカイロが高温になってしまうからです。
説明書きにも「他の暖房器具との併用や布団の中での使用は高温になるので避けてください。」
と書いてあります。
低温やけどとは逆に高温になって危ないということですね。
今は貼るカイロもありますから、貼り付けたままこたつに入ってしまうこともあるでしょう。
10時間以上温かさは持続しますから、衣服に貼り付けたまま忘れてしまうとことがあるかもしれませんね。
なぜカイロは高温になってしまうのか?
簡単にカイロの仕組みを紹介します。
封を切ると温かくなっていきますよね。これは空気中の酸素と内容物が反応するからです。
中に入っているのは鉄粉、水、バーミキュライト、活性炭、塩類。
鉄は酸素と反応すると酸化鉄になります。この反応によって熱を発生します。
鉄+酸素=酸化鉄+熱
簡単にはこんな化学式です。
化学反応によって発生する熱がカイロの温かさです。
ちなみに
- 水・塩類・・・酸化速度を早める役割
- 活性炭・・・空気を取り込む役割
- バーミキュライト・・・保水剤の役割
そして、化学反応というのは高温ほど速度が大きくなります(アレニウスの法則)。
それは熱によって分子が大きな運動エネルギーを持ち、他の分子に衝突するから。
それで化学反応が速くなるのです。
カイロはこたつの中の熱によって通常ペースより速く反応が進み、発生する熱の量が増えてしまうのです。
それで高温になって危険なんです。
こたつでなくても布団でも同じことが言えます。
就寝時、同じ部位に当たったままで低温やけどになる危険性がありますが、布団の中では体温を含めて高温になりやすい状況です。
ですから布団での使用も注意してくださいということですね。
まとめ
こたつでカイロを使ってはいけない理由について紹介しました。
低温やけどの理由もありますが、高温になって危険なんです。
お布団の中でも高温になってしまう可能性があるので注意してくださいね。(おわり)
だからこんなに熱いのか…
おかしいと思ったよ
読んでくださってありがとうございます!
更新が滞りがちなので確認が遅れました。